思い出す人
ある場所に行くと、彼はいた。
年下の彼。恋人ではない。
まだ若くて、明るく希望に満ちた瞳をしていた。
私は彼が大好きだった。恋心ではなく。
彼のことが大好きだったのは、自分が失くしてしまったものを
彼が持っていたからだろう。それとも、かつての自分を
思い出すからかもしれない。
まだ、苦悩を知らない彼の横顔は、太陽の光を浴びて
永遠に輝いているように思えた。
まだ、あどけなさの残る少年のような面差し。
すでに青年なのに、笑った顔がとてもかわいかった。
あれから、2年ほど過ぎた。
もう、彼に会うことは、おそらくないだろう。
それでも、彼の笑顔は永遠に、私の記憶に焼き付いている・・・。
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