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勝つとは・・・

ある心理学者の書いた本に、「人は、自分を褒めた相手より、

自分をバカにした人を恨み、執着する」と言うのだ。

人間の深層心理だ。褒められるという好ましい状況より

恥をかかされたり、バカにされたりする行為の方が

より記憶に残るわけだ。そして、自分に対してそういう行為を行った

相手を許せないと思うようになる。たしかに当たってる。

周囲の人を見ても、その通りだ。例えば、葬儀などでしばらくぶりに

顔を合わせた親戚が、10人いたとして、そのうちのたった一人でも

批判めいた事を言えば、残りの9人が良いことを言ったとしても

ぶち壊しになる。マイナス要素と言うのは、心に残りやすいというのだ。

人間、元来誰でも自分を好ましい、受け入れられたいと思うのが常。

たった一人でも、自分に意を唱えるものは、許せないのだ。

子供のころに、経験して分かっていても、大人になっても消えない。

学校、会社、どこでもある。そして、この悔しいという屈辱感が

「見返してやる」に繋がる。うまく行けば、成功する。

芸能人や、スポーツ選手、政治家に多い。政治家などでは、

親が自殺して、親戚中から白い目で見られて育ち、

悔しい思いをした子供が大人になり、政治家になっている人は結構いる。

しかし、これがうまく行かなかった場合・・・。

反社会的になり、犯罪者になる者も出てくる。自分の人生が

うまく行かないのは、周囲のせいだ。あいつのせいで自分は

損をしている。割を食っている。あいつさえいなければ・・・。

みんなが自分を笑っている、など妄想に走る傾向も出てくる。

本当に勝ちたかったら、本当に周囲をざまあみろ、と言いたかったら、

正攻法で勝つしかない。正攻法で勝った者に、周囲は文句は言えない。

それこそ、ぐうの音も出ない。そこで、勝った者は既に過去の

自分の屈辱感は帳消しになる。帳消しにならなくとも、

こだわらなくなるのだ。達成感は自信になり、信念になる。

相手に差をつけたかったら、やはり勝つしかないのだ。

勝つことで、今度は逆にうらやましがられる側になるのだ。

誰に勝つとか、誰かを負かすとかではなく、とにかく自分が勝つ。

これが、自分の人生を幸せにする。他人を恨んでいるうちは

他人に照準が合ってしまい、勝つ方にエネルギーが行かない。

これでは不毛だ。努力と運とタイミング・・・。なかなか辛い時期もあるが

諦めない人に人生は微笑むのだ。

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