「カダフィ大佐」 死す
英雄と独裁者は紙一重と言う・・・。
TVの報道番組で伝えていた。無血クーデターを起こし
英雄の座についたカダフィ大佐。賛否両論はあるだろうが
私個人としては、さほど悪感情を持たない。イラクのフセインの方が
ずっと嫌いだった。フセインは趣味で拷問したり、聞くに堪えない
非道三昧だった。カダフィ大佐が違うかと言われれば、
詳細なことは分からないが、フセインとは違う。
タイプが違うのは分かる。自分に反対するものには
粛清を行ったと言われるが、独裁国家ではどこでもあることだ。
日本の女性ジャーナリストも、「実際に会って話した印象は、
繊細で正直な人という感じだった」 と述べている。
今回、アメリカはイラクやアフガンのこともあり、
アメリカが率先して潰すというイメージを払拭したいため、
当初から手を出さなかった。そこへ出てきたのが、NATO軍。
イギリス、フランスが乗り出してきたので、石油関係だろうと
誰でも察しがつく。数年前、リビアが欧米諸国に歩み寄りを
見せたため、当時ブレア首相、サルコジ大統領、ベルルスコーニ首相など
各国のトップが“リビア詣で”に出向いた。と言われるくらい、
石油産出国と繋がりを持ちたいのは見え見えだった。
ところが、TVの報道番組で言うには、やっぱり陰には
大国アメリカの思惑があったそうだ。目の上のたんこぶを
抹殺したかったらしい。そもそもなんでNATO軍が?と思った。
リビアの市民によると、NATO軍は一般市民の民家も構わず
空爆してきたと述べていた。なぜか石油施設だけは、空爆せず。
私も新聞で知ったが、NATO軍は市民の保護としての援護は
許されても、個人を狙った軍事行為は、法律で禁止されている。
なのに、カダフィ大佐の車列を空爆したのは、まさに禁止行為に
当てはまるのではないか?と国連から意見が出ている。
その後の状況は聞くまでもなく察しはつく。
両足を負傷したカダフィ大佐は、反カダフィ派から
車両から引きずり降ろされ、殴る蹴るの暴行を受けたようだ。
利権を42年間、独占したとは言え、寄ってたかっての
制裁は動物以下としか思えない。教育を受けていない野蛮人と
化した国民のすることは、目を覆うものがある。
カダフィ大佐も、存命中は良いことも行っているのだ。
ジャーナリストの女性の言った言葉、「とても正直な人」と言うのも
理解できる。これもTVで見たが、数年前ある大学の講義で
カダフィ大佐が衛星中継?だったと思うが、
「あなた方、日本人はなぜアメリカと仲良くできるのか?
原爆を二度も落とされたのは、世界で日本だけ。
自分の祖父を殺した国の人たちと、なぜ?」 と質問していた。
記者団は絶句。しかし的をついた質問だ。
とても分かりやすいし正直だ。こんな質問をされて
答えられる日本の大人が、どれだけいるだろうか?
私も答えられない。報道番組でも伝えていたが、独裁者の
不在になった中東を民主化に!!という言葉の裏に
中東を親米化したい。というアメリカの思惑があることを
忘れてはならないと伝えていた。
カダフィ大佐、とても個性的な人物でした・・・。
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