直 感
直感だけを頼りにするのは危険だと言われている。
哲学者や心理学者がよく言う。根拠がないとう理由で。
しかし、それを支持する学者もいる。
私は、直感を大事にしている。今まで信じてきて
大きなトラブルに遭遇したことは無い。
もちろん、私の言う直感は日常生活におけるもので
世界的なお金を動かすとかそういった場面のものではない。
「何となく嫌だな」という感覚。虫の知らせ。警告。
あるいは、第六感。これによって、飛行機事故や船の事故など
回避する人もいる。日常の小さなことから、自然災害や
世界的規模の大事故に至るまで、大小様々なことが
人生では起こる。大事故などは、何日も前から察知する人もいるし、
直前になって、体調を崩したり、家族に大事が起こって
中断する人もいるし、本当に様々だ。
人間でも、好き嫌いがあまりにも多いと問題だし、
本人が社会に不適応だということになってしまうので
注意が必要だが、好き嫌いや相性は誰でもあるし、
初対面などで、「嫌だな、この人」と言うのは、
ほぼ正解だと思って良いと思う。他によくあるのは、
道で正面から来る人で、どうしてもすれ違わないといけない時。
今日も外出した際に、人通りの多い駅に通じる道で
一人の男性が、わき道からふいに出てきた。
若い男性のようだ。年齢は20代半ばくらい。
上半身は、ウィンドブレーカーだろうか。フードをかぶっていた。
しかし、下半身はスーツのズボンのような格好。
カバンも持っている。一見サラリーマン風だが、
どこかおかしい。視界に入った時点で、「嫌だな、この人」と
すぐに思った。フードの下の顔の目つきがかなり鋭いのだ。
目が細くて吊り上っている。ちょっとキツネのような目つきだ。
進行方向は同じなようで、駅に向かっていた。
スピードを出して歩いていたので、私の方が先に
通り過ぎた。男性は、後を追うようにしてついてくる。
コンビニのガラスに、私の背後に今にもくっつきそうな
男性が映っていた。(気味が悪い・・・)
咄嗟に、私は脇に避けて止まった。
すると一瞬、不意打ちを食らったような顔をして
男性は通り過ぎて行った。
そして私はコンビニへ入った。わき道から、ふいに出てきた時、
私を見て、男性はほんのわずかにスピードを落としたのだ。
それが、不気味だった。ぶつかる距離でもないし、
相手がこちらの何かに興味を持った時に出る行動だ。
それに今日は寒かったとは言え、顔をフードでかなり覆っていた。
陰気で攻撃的な雰囲気がした。こんな些細な情報を無意識に
拾って、「何だか嫌だな、この人」になるのかも知れない。
些細な事でも、心の声を聞くことは、自分の身を守ってくれる。
少しでも、嫌だなと感じる人や場所には、決して近付かないことだ。
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