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病院で

先日、耳鼻科へ行ったときのこと

私の前の患者さん、80代のおじいさん。

腰が曲がって、杖をついていらっしゃる。

診察が終わった後、受付で処方箋をもらう時、

「私はね、来週の月曜日に病院へ行くんだけどもね、

それまでもつかね?」

と受付の医療事務?(あるいは看護師?)の女性に聞いていた。

私も、待ちながらボーっとして聞いていたが、

およその意味は分かる。

要約すると、「処方箋は月曜まで有効?」と

聞いたわけだ。病院と言うのは、薬局のこと。

おじいさんは、処方箋をヒラヒラ振って聞いていた。

処方箋は、期間が記入されていなければ、

四日間は有効なはず。私が診察に行ったのは

土曜日だったので、月曜日はもちろん有効期間内だ。

すると、受付の女性、

「は?どういう意味ですか?」と答えた。

これがまた、キンキンしたつっけんどんな答え方だったのだ。

(ずいぶん、意地が悪いんだなぁ・・・)と思わず、

そちらを見てしまった。すると、私の視線に気づいた

受付の女性は、途端に

「あ、処方箋ね、ああ、月曜日で間に合いますよ」と

ぶっきらぼうに答えた。

受付の女性は、眼鏡をかけた中肉中背の50代くらいの女性。

別に新米(新前)でもないし、

昨日今日この仕事を始めたわけでもない。

医療関係者なら、老人の相手は慣れているはず。

本人の機嫌が悪いのか、もともと面倒くさがりなのか

知らないが、病院という場所で、

これでは意地が悪いと言われても仕方が無い。

おじいさんも別に横柄とか態度が悪いわけではない。

個人的に嫌な人というわけでもないだろう。

そもそも横柄な人に対しては、へつらう人が多いように私は思うのだが。

相手が老人なわけだから、補足して聞くというのが

出来ない人が多い。いや、分かっていてもしないのか。

大人がこうだから、子どもも同じようになっていく。

思いやりとは、想像することでもある。

これが消滅した社会は、荒廃して滅びの一途を

辿るのではないか。老人の医療費問題なども

議論されているが、それは別として、

人として誠実に対応する人は、今の日本にとても少ないと思う。

いずれ順番で、自分も必ず歳を取るわけだ。

自分の態度で相手も決まる・・・。

私は、思いやりを持った生き方が好きだ。

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